元町のショコラティエ
とうとう「いつか春の日のどっかの町へ」ツアーが始まりましたね。
この週末は福岡、広島、来週は徳島!
そして神戸!(←前川清じゃないよ。)
オーケンさんが来るタイミングを待っているかのように、トアウエスト三四公園の桜もまだまだ五分咲きです。
来週がちょうど見ごろじゃないでしょうか。
私事ですが、年度がわりで職場の送別会がありました。
その席で、各人のメンクイ度合いが話題になりまして、
「私は別にイケメンには興味ないですよ」
と言っていたら、上司に、
「でも波野さん大槻ケンヂが好きなんやろ?やったらイケメン好きやん!」
と言われ、
「そーです!そーですよね!」
となんか妙にうれしかったりしました。
というわけで、今回はメンクイとかけて、鯉川筋に新しくできているラーメン屋を紹介します。
昨今、鯉川筋北側には、ずんどう屋、一風堂、太陽、鶏白湯らーめん雅、とラーメン屋が増えてきていまして、しかも一風堂以外はすべてここ1~2年でできたお店なんです。
…と、いうかんじでラーメン屋を紹介しようと思っていたんですが、やめました。
というのも、各店に行ってみたのですが、一風堂は福岡のお店だし、ずんどう屋も姫路のお店で本店ではないし、そのほかも別に紹介するほどでもないなぁ、という気持ちになってきたんです。
おいちゃんやベラさんにおススメするならラーメンがいいけど、オーケンさんはラーメンのイメージないからなぁ。
正直言うと神戸元町で日本式ラーメンを食べるより、中華料理店で汁そばを頼むことを推奨します(例えば順徳とかね)。
だったら神戸といえば何がおススメかなぁ、と考えたところ、やっぱり洋菓子の町ですし、ショコラティエをご紹介することに変えました。
まず一つ目は鯉川筋を少し上がったところにある、ラ・ピエール・ブランシュ。
ショーケースの中は宝石みたいなチョコレートでいっぱいです。
とはいえ、私が買うのはたいていショーケースの中のチョコレートではなく、右手側にある箱入りのチョコレートのほうで、ちょっとした手土産やプレゼントに購入させてもらっています。お値段はだいたい1,500円くらいから。
神戸の観光土産のところにチョコレートのお土産をよく見かけますが、有名店かと思いきや、お土産屋でしか目にしないメーカーってありますよね。お土産という土俵でしか勝負していない商品というか。
どうせお土産を買うなら本当にいいものを、と考えると、こういうお店のチョコレートは手堅いのではないかと。
鯉川筋から離れますが、元町の西のほうにももう一軒、おススメのショコラティエがあります。
バラノフというロシア人がやっているお店です。
ちょっとしたイートインコーナーがあって、チョコレート系の飲み物のほか、珍しいところではロシアのローズティーが楽しめますよ。
ちなみに、ローズティーと一緒に写っているチョコレートの一番手前のものはワサビ味!
チョコレートはリキュール入りのトリュフが人気なようで、ウォツカから日本酒からドンペリまで。しかも、スーパーで売ってるようなウィスキーボンボンと違って、かなりキツイ、本格的なお酒です。
チョコレートもロシアらしいラインナップですが、このお店はなんといっても、ロシア人の店員さんがいいんです。
金髪碧眼の、おとぎ話に出てくるような可愛らしい女の子の店員さんが応対してくれます。
やっぱロシア人って美人だぁ~。スパシーバ!
先日人間椅子がチキンジョージでライブをしたとき、わじーが神戸のことを「コスモポリタンのふるさと」とネーミングしてたんですが、こういう、店主が外国人のお店に来るとまさにコスモポリタン!って思いますね。
昔、コスモポリタンってモロゾフの系列のチョコレート屋さんがあったっけ。
そういえば、モロゾフもゴンチャロフもロシア系のチョコレート屋さんですね。
バラノフはまだ小さな店舗ですが、ゆくゆくはその2社くらい大きくなるかも??
今のうち要チェックです。ヌルピョンのタイ料理屋さん
『筋肉少女帯再結成10周年パーフェクトベストTOUR FINAL~六本木!』のブルーレイを昨日ようやく見ることができたんですけれども、個人的にとっても気になったのが、オーケンさんが生のリンゴが食べられない件でした。
そういえば、『日本のほほん化』計画でイチゴ摘みに行かれた折に、フレッシュフルーツが苦手なようなことを言われてたのは覚えてるんですが、リンゴを噛むシャクシャクいう音が嫌いだったなんて。
四半世紀以上ファンをやっていても、そういうことは知らないことだらけです。
嫌いなものは今回わかったとして、好きな食べ物についてもほとんど知りません。
あまり食事に執着がないようなことをおっしゃっているので、話題にのぼらないせいでしょうか。(だからこのブログも、美味しいお店を紹介したって意味がないのはわかっているんですけどね。)
その中で、私が唯一覚えているのが、カオソーイというタイ料理が好きだと何かに書かれていたことです。
2014年春ごろのブログか何か…。
当時、私がよく通っていた元町駅前の「六番」というタイ料理屋さんで美味しいカオソーイがあり、元町にお越しの際にはぜひどうぞ、と思ったものでした。
残念ながら六番はなくなって、今は古屋という餃子屋さんになってしまいました。
(古屋も美味しい餃子屋さんなのでおススメですが、いつも満席なので並ぶかもしれません。)
ほかに元町近辺で美味しいカオソーイを出すお店はないかしらん、と考えていたら、県庁前(元町をちょっと北に歩いたところ)にバーンタイ・マーケットというお店を発見しました。
- ジャンル:タイ料理
- 住所: 神戸市中央区中山手通5-1-21
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:bobicci)
しかも、このタイ料理屋さん、ただのタイ料理店ではないのです。
- タイ人のコックさんが作る、本格タイ料理
本場の辛さなので、日本人には調整が必要です。 - 築百年は経っている古民家を改装している風情あるたたずまい
とってもオシャレ、かつ、プチトリップした雰囲気が味わえます。 - お願いするとトゥクトゥクで送迎をしてくれる
私は元町駅まで迎えに来てもらったんですけど、遊園地のアトラクションのような非日常感でした。 - 店長が、元・モダンチョキチョキズのヌルピョンである!!
皆さんはモダンチョキチョキズを覚えてるでしょうか?
濱田マリちゃんがボーカルの、関西が誇るエンターテイメントバンドでした。
関西サブカルチャーの一翼を担ったバンドと言ってもいいはずです。
ヌルピョンはその中心メンバーのひとり。
ネットで検索すると、こんな知恵袋が。
アホみたいな回答がベストアンサーに選ばれていますが、正解はタイに行っていて、戻ってきて、今は神戸にいる、というわけです。
さすが元モダチョキの店長さんなだけあって、お店自体がエンターテイメントになっていて、とっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。
そしてお待ちかねのカオソーイ。
簡単に言うとココナッツミルクのカレースープラーメン、といったところでしょうか。
パリパリの麺の下に、卵麺が別で入っています。
カレーよりココナッツミルクのほうが勝つので、コクがあってまろやかな味です。
ほかにもいろいろなお料理を食べましたが、個人的に一番気に入ったのが、このカオニャオマムアンというデザート。
ヌルピョンさんによると、タイ語で「カオ」はごはん、「ニャオ」はもちもちした、「マムアン」はマンゴーとのこと。
つまり、「マンゴーのっけモチ米」なのです。
しかもモチ米が温かい…。
食べるまではどうなのかなぁ、と思っていましたが、これがとっても合う!
おばあちゃんが作ったおはぎのような素朴な味わい。(おばあちゃんいないけど。)
そんな、また食べたくなる味でした。
ところで、モダンチョキチョキズといえば、メンバーが不特定多数で有名でしたが、私の個人的データの中で、オーケンさんとモダチョキの接点を見出すとすれば、イラストレーターのチャンキー松本さんです。
チャンキーさんはモダチョキの『ピ ピカソ』という曲の作詞者のひとりとしてクレジットされていた方なんですが、オーケンファン的には、特撮のシングル『綿いっぱいの愛を!』とエッセイ『綿いっぱいの愛を!』のイラストを描かれた方だったりします。
なんで私がそんなことに詳しいのか!?とういうと、ちょうどこの頃チャンキーさんご夫妻と知り合いだったからで、両方の『綿いっぱいの愛を!』にチャンキーさんのイラストが使われることになったと知って一番驚き、喜んだのは私だったのではないでしょうか。
この時期に京都磔磔で行われた「のほほん学校」(←修学旅行編とかそんなタイトルだった気がするけどうろ覚え)にチャンキーさんはゲストとして出演もしていて、得意の切り絵も披露されました。
そのときにチャンキーさんが、
「だんだんオーケンに近づいてんちゃう?直接知り合いになれる日も近いかもよ~」
と冷やかしてくれましたが、あれから10年以上経ってもそんな日が来ることはありませんでしたね!
その頃のことを考えると、ふと、映画『デート・ウィズ・ドリュー』が頭をよぎりました。
主人公が、憧れのドリュー・バリモアとのデートを実現させるために、あらゆるコネクションをたぐりよせるというドキュメンタリーで、知人の知人などをたどってたどって、最後はとうとう夢を果たすのです。
誰か! 私を主人公に『デート・ウィズ・オーケン』のドキュメンタリーを撮りませんかぁ?
ノーマン・ベイツ発ステーシーズ経由ハイストレンジネス行
今回は神戸のご紹介ではなくファンクラブについての、昔々のお話です。
筋肉少女帯は再結成10周年を迎えた昨年、ようやくファンクラブ的なもの「ハイストレンジネス」ができました。
先週の3月11日土曜日、その発足イベントが行われたので南堀江にあるknaveへ行ってきました。
knaveはFOKやポンすけのライブなどで何度か来たことがあるライブハウスなんですが、「こんなにたくさんの人が入るの?」と心配になるくらい、入場待ちのすごい行列。
ふだんイス席の会場なのに、後ろはかなりの人数が立ち見でした。(もちろん私も立ち見。)
できるだけたくさんの人を入れるためにそうしたということを、橘高さんがおっしゃってました。
ちょうど私の真後ろに、昔筋少のファンクラブで知り合ったファンの先輩を発見。
こうやって再びファンクラブ的なものができたこと、同じ顔ぶれもいることがまた感慨無量なのでした。
そう、活動を凍結する前、筋少には「ノーマン・ベイツ」というファンクラブがありました。
活動休止とともになくなってしまったそのファンクラブについてオーケンさんが、
「(ノーマン・ベイツの)休止のお知らせを受け取った記憶がある方いますか?」
と尋ねられ、数人の方が手を挙げました。
私も受け取ったはずだけれど、何もかもすぐ忘れてしまう私は全然記憶にありません。
家に帰ってから、ノーマン・ベイツの会報を引っ張り出してみました。
記憶力は政治家レベルですが、物持ちはいいんです。
で、これが最終号。Cold Sleepって書いてあります。
そして1ページ目にこういうお知らせが。
あ、あれ?
「今後、筋肉少女帯が活動を再開した時、ノーマン・ベイツも同時に活動を再開させていただきます。」
って書いてあるぞ??
同時に??
約束が違うじゃないの、活動再開から10年経ってるぞ(笑)
字が小さいので画像には写しませんでしたが、その下に事務手続きが書いてあって、オーケンの新しいファンクラブ「ステーシーズ」に継続するか、退会するかを選ぶようになっていました。
そうだったのか。全然覚えてない。
そして次のページには、オーケン手書きのメッセージが。
ここにも、
「筋少は活動を休止しますが、けして解散するわけではありません。また、いつの日か、世界各国さまざまのロックバンドがそうであったように、再び再開、活動し始めることもあるでしょう。だから、いつかまた会いましょうよ!」
って書いてあるんですよね。
なんか、頭の中に曲が流れてしまいます…。
「さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束…」
って、筋少じゃなくて薬師丸ひろ子かよ、というボケはおいといて、本当は「サーカス団パノラマ島へ帰る」の『また会えたらいいね』がリフレインしたのでありました。
あと、再会といえば、『カーネーション・リインカーネーション』の「母の日は二人の再会の記念日となって」というフレーズですかね。
オーケンさんも、
「(ハイストレンジネスは)来世、ネクスト人生でもまた会おうという約束、契約なのだ」
と言ってくれて、冗談だとしても本当にうれしかったです。
さらに、ノーマン・ベイツの会員あてに、当時こんなハガキも来ていました。
ウッチーさんとおいちゃんのKISSのコスプレはだいたい想像できるとして(でも見てみたかった!)、ケラさんのコスプレってどんなんだ!?!?
今後のスケジュールより、そっちのほうが気になるでしょ。
そして、ステーシーズの記念すべき会報0号(タブロイド判)と会報1号(上に置いてる小さい細長い冊子)。
しかし、このステーシーズが長続きしません。
ノーマン・ベイツよりももっと突然に、事務所の移籍に伴う変更が告げられます。
最終号のオーケンさんの、山へでも出かけそうなリュックのいでたちがメタファーになっているのかそうではないのか…。
その後、「大特撮」という特撮の会報に変わるのですが、それも、これまで以上にうやむやに…。
そんな変遷を経てのハイストレンジネスです。
ファンクラブで何をするの、とオーケンさんは再結成後のファンクラブ立ち上げに反対されていたそうですが、ファンとしては絶対にあるほうがありがたいです。
これまでの経緯で私が感じていることは、優先チケット以上に、情報を確実に届けてほしい、ということに尽きます。
正直いって、ファンクラブがなくなって以降、地方に住んでいてネット情報に疎かった私は、知りたくても情報を入手できない時期がありました。
ほかのファンの方にTwitterで非公式なファン同士の情報共有があることを教えてもらってから、劇的に情報量が変わりました。
公式情報よりファンの方のツイートのほうが早い、というか、ファンの方のツイートで知ることがいかに多いか…。
知りたい人に知りたい情報を!
ほんとに、ほんとに、ぜひお願いしますからね!
今回、筋少のTwitter公式アカウントもできて、本当によかったと思います。
ファンクラブといえば、限定グッズなんてのもありますが、こんなものも出てきました。
オーケンプリクラ。
かなりレア、なはず!
ノーマン・ベイツの封筒に入れて保管していたけど、私が勝手に入れただけで、時期的に違う気がする…。(本当に何も覚えてない…。)
でも私、物持ちだけは良いので、探せばいろんなものが出てくるはずです。
テレビ番組もマメに録画しているので、レア動画も見つかるかも。(VHSの劣化が心配…)
いつかお蔵出しの視聴会を開きたいな。
元町のハンバーガー屋さん
とうとう今日から筋肉少女帯の「『猫のテブクロ』完全再現+11」ツアーが始まりましたね。
さて『猫のテブクロ』といえば、私はハイキングバス~最期の遠足~月とテブクロ、の流れが大好きで、こんなふうに物語性を持った音楽があるなんて!と高校生だった私はすぐにのめり込んでしまいました。
- アーティスト: 筋肉少女帯
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かつては小説もたくさん書かれたオーケンさんですが、ここのところインタビュー等でよく、「小説で書かなくても歌詞で表現できるということがわかってきた」ということをおっしゃっているようです。
『猫のテブクロ』はまるで組曲のようにアルバム全体で世界が成り立っていますが、1曲の中に映画くらいのストーリーが凝縮されているものもたくさんありますよね。
その代表例に、筋肉少女帯の『若いコとドライブ~80'sから来た恋人~』が挙げられるかと思います。
80年代に若くして死んだ彼女が1日だけ現代に蘇り、元カレとデートする話で、当時と現代との対比がとても切ない歌です。
↓歌詞詳細はこちら。
http://j-lyric.net/artist/a002b56/l020c52.html
私はいつも「海だ なんにも変わってない」という部分で泣きそうになります。
さてその中で、ウェンディーズのハンバーガーの記述がありますよね。
この曲が入ったアルバム『蔦からまるQの惑星』が発売された2010年当時、ウェンディーズは日本を撤退。
80年代の彼女は、二人の思い出が詰まったウェンディーズがなくなったことを悲しむのですが、なんと、今東京のほうでは、またウェンディーズができてるそうじゃないですか。
それも含めて、栄枯盛衰、諸行無常ですなぁ。
というわけで、今回は元町近辺のハンバーガーのお店を紹介したいと思います。
ライブ会場であるBo Tambourine Cafeもハンバーガーを出すお店ですが、最近、ファーストフードではない本格ハンバーガーを出すお店が増えてきた気がします。
まずは、S.B.DINNER。
retty.me
アメリカンダイナーそのままなかんじで、周辺のハンバーガー屋さんの中で一番人気のお店です。
この日はアボカドチーズバーガーをいただきました。
そして、和牛にこだわったWANTOバーガー。
黒毛和牛のハンバーガー1,080円、神戸ビーフだと1,800円!
せっかく神戸に来たんだから神戸ビーフを楽しみたい人には、お手軽な神戸ビーフ体験かも。
もちろん私が頼むのは普通のほうですけどね。
写真に写っているコーヒー370円はランチでも別売ですが、ポテトはついてきます。
ちなみに、水槽にでっかい魚がいて、お店の人に尋ねると、アマゾンのナマズなんですって。
そして、去年鯉川筋にできたばかりのCafe&Bar Kiwi。
メニューはこんなかんじ。
この日頼んだのは牛タンバーガー。
ジューシーなハンバーグに牛タンのコリコリした食感があって、意外な美味しさでした。
炒めた玉ねぎは甘く、レタスもボリューム感があり、バンズ(っていうんですかねパンは。)も香ばしくカリッと焼かれていて、3店のうちで私はここのバーガーの味が一番好きでした。
ランチだとサラダやドリンク付きでコスパもいいし。
ただし!
鉄板でハンバーグを焼いてるせいで、ここの店内は煙がモクモク。
お洋服の匂い移りには気を付けましょう。
イタ飯のイタは痛車のイタではありません。
オーケンさんのインタビューが掲載されているというので、2017年2月10日発売の『クロワッサン』を買いました。
後藤武士さんと「平成」のサブカル史について語るという内容です。
バブル期はオーケンさんでさえ、彼女をお食事に連れて行くのにロケハンをしたとか。
昔はデートに行くのはとっても気取ったもの、お金がかかるもの、だったようです。
今は、カレー屋、ラーメン屋、丼もの屋といった客単価の安い飲食店ばかり並んでいる元町界隈ですが、2000年代まではイタリアンレストランだらけでした。
いわゆる「イタ飯」屋です。
先日、会社の若い子に「イタ飯」という言葉を使うと、意味が通じませんでした。
「何ですか? アニメのなんかですか?」
「アニメのなんかってどういうこと?」
お互いに頭に「???」を飛ばしあう結果に。
なんと、彼女は「痛車」などの「イタ」だと思ったらしいです。
おいおい。
隔世の感がありますなぁ。
約20年ほど前の元町近辺にたくさんあった「カジュアルイタリアン」や「パスタ屋」はバタバタと店を閉めていきました。
私の勝手な推測ですが、トレンドの移り変わりだけじゃなくて、バターやチーズが値上がりした頃から店が減ったように感じています。
採算が合わなくなっていったんじゃないかなぁ。
今でもイタリアンレストランはそこそこありますが、昔ほどカジュアルではなくて、フレンチみたいにコースをきっちり出すような、そこそこの値段のイタリアンが主流なように思います。
かつて私が大好きだったイタリアン・レストラン「オステリア ガウダンテ」も数年前に元町からハーバーランドへ移転してしまいましたし。
(遠征のおでんちゃんがハーバーランドへ観光というのも考えにくいですが、もし行かれる方がいたらおススメのお店です。)
gaudente.jp
ランチでは1,000円以下のものしか食べない私にとって、ランチで食べられるちゃんとしたパスタは消えつつあるのね、と寂しく思っていましたが、去年くらいから新しいお店がボチボチできてきました。
時代は変わるものだけれど、時代はめぐるものでもあるんですね。
最近の私の一番のお気に入りが、元町商店街と南京町メイン通りの間の路地にあるPagot。
sp.raqmo.com
イタリアンではなくカフェなんですが、美味しいパスタを出してくれます。
Aランチは980円(税込)でサラダ付き。
この日選んだパスタは、神戸牛スジと奥丹波産有機卵のカルボナーラ。
慌てんぼうな私は写真を撮る前にうっかり卵を崩してしまいました…。
それにしても、このクオリティで1,000円でお釣りが来るのは本当にありがたい。
パスタのほかオムライスも選べるんですけど、こちらも人気です。
ちなみに同じパスタが夜だと1,280円。
夜もセットがあって、とてもリーズナブルです。
オープンしてしばらくはお客さんがそんなにいないこともあったんですが、最近のお昼時は満席続き。
私は、Pagotか隣の劉家荘か、どちらか空いているほうでランチを食べてるんですが、どちらも満席で行列していることが増えました。
お店には繁盛してもらいたいけど、客としては人気が出すぎてあんまり混むのは寂しいです。
わがままですけどね。
もう一軒、こちらも昨年新しくできたイタリアンレストランのTimo。
ワインセラーがある本格的な雰囲気のお店です。
hitosara.com
1,000円(税別)のパスタランチにさえ、こんなちゃんとした前菜がついてくる!
フォッカッチャも自家製ですよ!
この日食べたのはサーモンとブロッコリーのパスタ。
私はまだお昼休みに慌ただしくランチを食べるばかりですが、いつか夜にゆっくりと、ワインとともにお食事を頂きたいお店です。
おまけにもう一軒。
Timoから西へ歩いたところにある7stock。
r.gnavi.co.jp
こちらのお店も、この内容、この美味しさでランチが950円!(税込)とうれしくなるお店です。
1000円札を渡して、50円のお釣りを渡してもらうときに、すごく豊かな気持ちになれます。
カウンターだけのお店なのでいつも混んでいて、入れるかどうかは運次第。
夜も何度かお邪魔しましたが、夜のメニューも魅力的ですよ。
…とここまで書いて気が付きましたが、残念ながら日曜日は定休日でした。
ライブの前後にどうぞ、とは言えませんでしたね。ごめんなさい。
そうそう、いつも満席で入れないといえば、とまと座というパスタ屋さんもあります。
www.tomatoza.com
…と、つらつらよくよく考えてみたら、リーズナブルで美味しいパスタのお店はまだまだ元町近辺に存在するのでした。
よかった、イタ飯万歳!
本棚が見たいカフェとカレー屋
もう20年くらい前になりますが、『本棚が見たい!3』という本でオーケンさんの本棚が取り上げられたことがありました。
- 作者: 川本武,野辺律子,甲斐武佳,津藤文生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1998/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (20件) を見る
橋本治、唐十郎、市川崑といった錚々たる面々の中で、我らがオーケンさんは企画以来最年少だったそうです。
当時は、文学界とか学識者とかの大御所たちから、オーケンさんは若者のオピニオンリーダーとして注目される存在でしたので、異色と思われるこういう企画にもときどき登場されてたんですよね。
筋肉少女帯『キラキラと輝くもの』のアルバムジャケット=高橋葉介の江戸川乱歩『パノラマ島奇談』の表紙絵、というのが紹介されているので、筋肉少女帯のファンの方なら、ああそれくらいの時代か、とピンとくるかもしれません。
掲載されているインタビューを久しぶりに再読すると、高校時代に安部公房『箱男』を読んでいて教師に見つかったエピソードを話しておられました。
え、それって去年京都SOLECAFEのMCで語っていたのと同じ話やん!
20年前と現在がつながってびっくり。
ていうか、語る本人も覚えちゃいないが、聴くファンも覚えちゃいねえ!
まったく、オーケンさんはラッキーですよ、落語のように同じ噺を何度してもファンは笑えるんだもの。
(何を言っても、言わなくても、姿を見るだけでも喜ぶのが煮崩れたおでんですが。)
ちなみに、本の中で掲載されているのがこちらの本棚。
私の画像が下手くそでわかりづらいと思いますが、ちくま日本文学の寺山修司が2冊あったり、『極道忍者 ドス竜』が2冊あったり、『空手バカ一代』の巻がとびとびだったり、よぉーく見るといろいろ気になります。
それ以上に、普段からこんなにキレイに整理してるのかなぁ、取材に来るから自分で片づけたのかなぁ、それとも編集者たちが撮影のために片づけてくれたのかなぁ、とファンとしてはそのあたりも気になるところ。
お片付けができるかできないかはさておき、オーケンさんらしい本棚で今見てもほほえましくなります。
作家にかかわらず、本棚は人となりを象徴するものですが、それは飲食店も同じ。
お店に置いてある本のラインナップを見れば、そこのご主人の人となりがわかるってもんです。
そこで、今回は元町近辺で本棚が気になるお店をご紹介します。
私が最も、「これは!」と思ったのがこちら、Tea Room Mahisa 元町店。
Webサイトを見ていただくとわかるとおり、三宮元町近辺でオシャレさん御用達の紅茶のお店です。
ランチメニューも、スコーンにキッシュとオシャレ。(いずれも980円)
入り口はこんなかんじ。
オシャレ地獄といっても過言ではないオシャレカフェ、と思っていたら本棚が目に入りました。
まず、ハーブの本。
それはわかります。ハーブティーだってあるし、オシャレさんはハーブ食べますから。
でも、それに並んで『マリファナ・ハイ』があるので、「ん?」と気になってきました。
90年代サブカルチャーの本棚には必ず置いてあったなぁ、この本。
続いて、開高健、沢木耕太郎、藤原新也、近藤紘一といった旅行記が並ぶ棚。
ちょこちょこと、太宰治、三島由紀夫、カフカといった文学がはさんであり、ふーん、となります。
そして、中原中也、寺山修司、宮沢章夫、ときたあたりで、確信が出てきます。
明和電機、中島らも、町田康とくれば、もう間違いない。
隣の棚も覗くと、手塚治虫や永井豪、諸星大二郎のマンガも。
ズバリ、ここの店主はオシャレさんの皮をかぶったサブカル野郎だ!
そんなことを考えて一人ほくそ笑んでいたら、運ばれてきたランチのカレー(こちらも980円)を画像も撮らないでうっかり食べ始めてしまいました。
食べかけの画像でごめんなさい。
でも、上に乗ったパパド(インド料理の薄いせんべいみたいなもの)と多めのパクチーに、上記の旅行記とつながる雰囲気がありませんか?
そうそう、私の隣のテーブルでは、若い女性二人がお紅茶とスコーンでおしゃべりを楽しんでいたのですが、
「彼女、肩こりを治したくって通ってたんだけど、やっと覚醒したみたいで、宇宙人も受け入れることができるようになったみたい」
「よかったね~」
という会話が聴こえてきて、思わずカレーを運ぶスプーンが止まってしまいました。
オシャレさんの皮をかぶったオカルトかよ!?
一見すました人でも内実はわからないのが神戸のカフェってもんです。
もう一軒、本棚が気になるお店があります。
元町駅北側、兵庫県公館の南にあるカレー屋さん、サトナカです。
- ジャンル:カレーライス
- 住所: 神戸市中央区下山手通り5-1-1
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:普通の人ebisu)
こちらもとってもコジャレたお店で、カレーも美味しいです。
オシャレさと美味しいカレーだけだったら普通なんですが、なぜか店内には吉田戦車のマンガばかりが置いてあります。
ていうか、カウンターには各席に2冊ずつ、吉田戦車が提供されているのです。
なぜ吉田戦車!?
意外ですが、飲食店に吉田戦車はよく合います。
待つ間ひと笑いして、料理が来たらすぐ本を閉じ、カレーに取り掛かれるというのがメリット。
ストーリーものだと、こう素早くはいきませんから。
ちなみにこの日私が食べたのはきのこチキンカレーの並750円。
きのことチキンと吉田戦車がカレーにベストマッチでした。
ブログ再開!いつか春の日の元町へ!
お久しぶりです!
昨年秋、大好きなオーケンさんが元町にやってくるのを記念してこのブログを開設し、終了とともに最終回にしたのですが、なんと!この春再びオーケンさんがやってくることになりました!
こんなに早く再降臨されるとは!
うれしい!!!!
というわけで、ブログを再開することにしました。
前回紹介し足りなかった元町のあれやこれやをオーケンさんとおでんの皆さんにご紹介していきます。
オーケンさんはおそらく徳島から神戸に入られて、そのまま東京に帰られる流れではないかと思いますので、悲しいかな、神戸に滞在される時間は短いかもしれません。(←あくまで推測。)
その代わりと言っちゃなんですが、遠征組のおでんの皆さんには、ぜひ元町界隈を満喫して帰っていただきたいなと思います。
ちなみに、前回このブログを書いていて一番うれしかったのは、漫画評論家の村上知彦氏にリツイートしてもらったことでした。(「おでんではありません」とおっしゃったのには笑いましたが。)
『マンガ夜話』が見たくてBSを導入した私にとって(もちろんきっかけはオーケンさんが出演されていたからですが)、漫画評論家というのは一種のサブカルスター。
今は漫画評論なんて当たり前の時代ですが、昔はその見識と着目点にワクワクしたものです。
私は世代ではないので読んだことはないんですが、村上氏が編集長をされていた『プレイガイドジャーナル』は関西のサブカルチャーの土台を作った雑誌と聞いていますし。
とととと、話がズレてしまいました。
オーケンさんがやってくるのは、2017年4月9日。
ツアータイトルは、「いつか春の日のどっかの町へ」。
春!
オーケンさんが春とともにやってくる!
9日ごろだと、もう桜は散ってる? いや、まだちょっとは残ってるかな?
会場であるBo Tambourine Caféがあるトアウエストエリアに、三四公園という公園があります。
三四公園には桜の木があって、毎年春になればプチ花見ができるのです。
今はこんなかんじだけど、奥にある木が桜の木なの、わかりますかねぇ?
近くにはテイクアウト専門のコーヒーショップが2軒あります。
今流行りのサードウェーブ・コーヒー店というんでしょうか。
なので、コーヒー片手にお花見、というのを今回ご提案しようと思います。
まずは、三四公園に最も近いRAVO BAKE COFFEE(ラボベイクコーヒー)。
コーヒー以外にマラサダとかいうお菓子が一押しのようですが、見た目すごいカロリー高そうなんで、私はまだ食べたことがありません。
それから、公園から少しだけ東に歩いたところにあるCARRERA COFFEE(カレラコーヒー)。
私はランチの帰りにときどきコーヒーを買うんですが、どちらのお店で買うかはたいてい待っている人の数を見て選んでいます。
とはいえ、最近はカレラコーヒーで買うことが多いかなぁ。
お兄さんの愛想の良さと、コーヒー豆へのこだわりに脱帽です。
ただ、カレラコーヒーは美容室の入り口にあるので、初めての方はちょっと戸惑うかもしれません。
そうそう、昨年のライブでは、Bo Tambourine Caféの入り口に子猫がチョコチョコしていて、みんな目を細めて見守りましたが、三四公園にも猫がいっぱいいます。
野良猫が多いのは近隣からするとあまりよくないことかもしれませんが、眺める分にはカワイイものですよね。
公園で日向ぼっこしている猫とお花見するのも、春の元町の楽しみ方です。
三四公園は近さという点で抜群の立地ですが、もし三四公園のベンチがいっぱいなら、もうひとつおススメのスポットがあります。
自由に入れますし、庭にはベンチもあります。
ちゃんと手入れが行き届いた草花はもちろんですが、兵庫県ゆかりのアーティストによるオブジェ作品があるのも楽しいです。
特に、しょぼくれたワンちゃんのオブジェが、ルネサンス様式の建物とミスマッチでなんとも味があるんですよね~。
ああ、今から春が待ち遠しいな~。